日本社会党 松浦清一「韓国が海上保安庁の巡視船へくらを銃撃」

昭和28年07月15日 参議院 本会議

[025] 日本社会党(社会民主党) 松浦清一

私の知る範囲の情報では、本月12日の午前8時頃、海上保安庁の巡視船「へくら」が竹島周辺の海域を巡視中に、韓国旗を掲揚した武装警官の乗船した白色10トン程度の漁船が2隻、青色5トン程度の漁船が1隻、「へくら」に接近をして参りまして、何の警告もなしに射撃をして来たのであります。(中略)

本年2月、済州島沖における大邦丸が射撃され、1人の日本人漁労長が射殺をされたあの事件は、その後一体どうなつているのでございましよう。このような重大事件をいい加減な口上書で以て放任をいたしておくから、第2の事件が起り、第3の屈辱的な事件が起るのだと私は思う。

一歩退却二歩前進は兵法上の戦略でありまして、今の政府の外交は、一歩も退却、二歩も退却で、人は殺され、船は取られ、遂には領土の一部まで、もぎ取られようとしている現状であります。

国民の目には、韓国における李承晩政権は、その政権を維持するがために、朝鮮自身の休戦にさえ反対をし、国境線を交える隣接国の中では一番弱いと見た日本に勝手放題の攻勢を加えているように見えるのであります。(中略)

日本海但馬地方における漁船は、漁期を前に控えて、その出漁準備を整え、待機をいたしております。若し日本政府の主張が弱く、李承晩ラインが解消されない場合は、この海域を漁場とした1800隻の漁船、この業に従事している3万数千の漁船船員は生業を失い、漁獲高年産22万トン、75億円が吹つ飛び、日本の食糧と経済に及ぼす影響は極めて大きいのであります。

http://rock-sack.blogspot.jp/2017/02/13.html


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