民主党 山下八洲夫「JR東日本は革マル派を放置」

第156回国会 参議院

質問第3号 質問主意書提出 平成15年2月7日
JR東労組の役員逮捕、家宅捜索及びJR東労組への革マル派浸透に関する質問主意書

答弁書第3号 答弁書受領 平成15年3月18日
参議院議員山下八洲夫君提出JR東労組の役員逮捕、家宅捜索及びJR東労組への革マル派浸透に関する質問に対する答弁書

民主党(民進党) 山下八洲夫

平成14年11月1日、警視庁はJR東労組の役員ら7名を強要容疑で逮捕し、これまでに約70か所に上る職場、組合役員宅等の家宅捜索を執行している。11月22日には7名全員が起訴された。そして、事件の中心人物のJR東労組大宮地方本部副委員長は革マル派幹部と報道されている。(中略)

我が国の重要な基幹産業であるJR東日本という公共交通機関の労働組合に過激派が浸透していることは、極めて憂慮すべき事態であり、一刻も早く正常化を図る必要があると考える。

民主党(民進党) 山下八洲夫

7 JR東労組の組織方針に従順でない組合員や、他労組組合員に対する集団的な追及、嫌がらせなどの犯罪的事態は他にも数多く発生している。

今回の強要事件は、徹底した排他的性格を持つとされる革マル派の影響を受けた、JR東労組の組織方針に基づき発生したものと考えるがどうか。

内閣総理大臣 小泉純一郎

7について

お尋ねの件については、現在、当該事件が東京地方裁判所に係属中であるので、答弁を差し控えたい。

民主党(民進党) 山下八洲夫

9 今回の強要事件は数10回、おおむね6か月間に及び、職場内で、あるいは勤務時間内に敢行されたとされる。

当然、JR東日本の職場管理者はこれを把握していたと認識するが、これを黙認し、退職に至るまで適切な対応を欠いた会社の職場管理責任及び犯罪を助長、誘発した責任について、見解を明らかにされたい。

10 JR東日本は、我が国の重要な基幹産業、公共交通機関としての責務を有している。にもかかわらず、今回の事件でJR東労組の犯罪行為を黙認し、その経過を知りながら、提出された退職願を受理した。

また、昨年2月に発令された東京支社における、元JR東労組役員の管理職人事の問題に関してJR東労組との間で対立があり、JR東労組松崎元会長は、この件について社長が労働組合に陳謝したと講演している模様だが、そうした事実はあるのか。

さらに、昇進、昇格、配転などの会社人事で、JR東労組を極端に優遇し、社員の労働組合の所属による差別的な扱いが横行しているとも聞く。

JR東日本のこのような姿勢は、既にJR東労組の組織を通じて、革マル派に会社の人事権を侵されていることの証左ではないかと危惧するが、見解を明らかにされたい。

11 JR東日本は、我が国の重要な基幹産業、公共交通機関として、過激派を厳しく排除すべき責務を持つことは当然である。

しかし同社社長は最大労組のJR東労組への革マル派浸透を再三指摘されてきたにもかかわらず、国会で「労働組合としてとくに問題があると思っていない」と答弁するなど、過激派排除に対する認識が極めて薄いと考えるが、こうした会社の姿勢に対する見解を明らかにされたい。

内閣総理大臣 小泉純一郎

9から11までについて

お尋ねの点については、JR東日本が適切に事業を運営していく上で必要となる労使関係をいかに構築していくかということを始めとする同社の経営上の問題であるので、政府として答弁する立場にない。

http://rock-sack.blogspot.jp/2017/03/jrjr.html


プロフィール
・日本社会党
・無所属
・旧民主党
・民主党